国内・海外から多品種の原料米を荷受けし、指定倉庫・低温倉庫にて保管します。
産地から製造過程、流通までの記録が追跡可能で、安心・安全な原料調達をします。
取扱原料は、うるち米やもち米、玄米から精米などと幅広く、未選別品から選別品など様々な形状のものを受け入れています。
未選別品を選別し、加工できる原料米を選定します。
原料選別としては、外観・粒度・金属異物・比重・精米・金属・除塵を経て、良品のみ貯蔵します。
奈良市地元の井水使用(全硬度80㎎CaCO3/L , 中程度の軟水)を使用しています。
使用原料毎に設定した浸漬時間を徹底管理し、限定給水が可能です。
発芽処理ができるため、発芽玄米の製造も可能です(お米の産地、品種により異なります。)
使用原料毎に設定した水切り時間を徹底管理します。
タンク内部での水切りと搬送中に水切りができる方式を取り入れています。ザルで水切りするイメージです。
横型蒸米機にて、先入れ先出し、均一に蒸すことができます。蒸し時間も製品によって容易にコントロールすることが可能で、あらゆる蒸し方が実現します。
※蒸米機の横型タイプは、原料をコンベヤ上に乗せ、投入~排出まで蒸気をあてて蒸す連続式の蒸し機です。これは、従来のコシキ(和釜蒸し器)の考えも取入れた蒸米機で、釜で沸かされた湯気を均一にベルト下部から供給し、蒸し室内を100℃に保持し、設定した時間を蒸すことができます。蒸し上がりの排出方法は、掘り出しや落下式ではない為、連続的に均一で安定した蒸米が次工程へ排出されます。
蒸し機で使用している蒸気は、湿式飽和蒸気を採用しています。(沸点100℃の湯気(スチーム))
※焙煎前に蒸し工程を加えた方がお米のデンプンが分解され、よりお米の甘みが増します。
米表面を瞬時乾燥による米一粒ずつのほぐしを実現しています。
乾燥用の温風は、次工程乾燥機の排熱を熱源とし再利用しています。
穀物の表面を焼かない様に乾燥機で温風乾燥し、自然冷却します。
米の含水率は、10%以下まで乾燥させます。
※生米は硬く消化しにくい(β-デンプン状態)です。水を加えて加熱することにより、デンプンの構造が緩み、消化されやすくなります(αーデンプン状態)。急速に乾燥(水分を飛ばす)することで、再びデンプンの構造が戻ることを防ぐことができます。
蒸乾燥した米は、粒度・色彩・比重・金属・計量選別を経て保管しています。
焙煎機は、熱風焙煎、熱風ドラム式焙煎、直火ドラム式焙煎、砂煎焙煎、過熱蒸気焙煎機の各複数台所有しており、原材料や用途に合わせ、使用する焙煎機を選択します。各焙煎機は、当社オリジナル仕様にカスタマイズし、当社技術が詰まった機械です。
米の焙煎方法は、大きく3種類に分かれ、直火釜の中に熱した砂と原料を入れて焙煎する「砂煎り焙煎」、ガスバーナーから発生した熱風により焙煎する「熱風焙煎」、原料に直接火を当てて焙煎する「直火焙煎」があります。
当社は主に「熱風焙煎」を採用。熱コントロールの制御性が高く、焙煎の程度を色が濃いものから薄いものまで幅広く、大量に製造できます。製造に当たっては設定した明度を数値化・厳密に管理しており、また異物混入の恐れが低いことも特徴です。お客様にとってオリジナルな製品が製造可能です。
焙煎後は、放冷式冷却機を使用し、常温+5℃管理をしています。
※焙煎する米は、合わせる緑茶を考慮し、香ばしさが強いものがよいか、お米の甘みが強いほうがいいか、品物を選んでいきます。一般的には、焙煎度合いが強いとおせんべいのように香ばしく、弱い方がほのかな甘みが感じられます。またお米の品種・品位によってもアミロース含量やアミロペクチン含量といったデンプンの組成が変化するため、配合度合いも含めてお客様にベストな製品を製造・提供しています。
製品包装は、フレコンバック、クラスト袋、小袋包装の3種類があり、各種包装形態に合わせた充填ラインがあります。工程としては、色度・粒度・金属・計量検査を経て、積み付け後保管します。
様々な検査を合格した製品のみを出荷しています。
指定倉庫にて保管後、指定の運送業者により国内・海外へ出荷
※輸出入事業として、中国に協力企業があるため、中国や東南アジアへのネットワークを持っています。中国茶(烏龍茶やジャスミン茶他)の輸入を行うだけでなく、その販路を活かし、海外へも原料供給を行っています。またアジアからアメリカ、欧州に向けてのネットワークを広げています。