お茶は世界中で親しまれている飲み物であり、その種類や分類は多岐にわたります。学術的には「茶」という木の葉から製造したものと定義されていますが、日本ではその他にも「〇〇茶」と呼ばれているものがあり、多くの種類があります。原料の品種や処理方法、産地などが異なることで、それぞれ独特の風味や特徴を持つお茶が生まれます。
和食と健康ブームで「米」と「茶」の魅力が向上し、 海外からの需要も高まっています。日本各地で作られている「米」「葉」、ともに産地によって 名称や特徴だけでなく、香りや味わいも多種多様。 幅が拡く奥深いこれらの分布を観ていきましょう。
SDGsの先駆けのお茶といえる「玄米茶」。一粒のお米も一枚の葉も一滴の水も余すことなくいただく、その心は古から巡りくるあたりまえの平和な”日々”につながり、かけがえのない”好き日”を創りだしています。
機械に頼ることなく玄米茶製造の玄人の永年の経験に培われた手間ひまが加わり、ひたすらに理論と実践を繰り返すことで、ひと茶ひと茶ごと格別なストーリーある慈悲深い「玄米茶」が生まれます。
日常茶飯事に嗜む玄米茶。日々の食卓にほっと一息つく休憩時に、大切な人のおもてなしに登場する玄米茶の美味しさと情緒を表す「ほっこり」という言霊。科学的根拠に裏付けされた、そのサイエンスをひもといてみました。
玄米と茶葉の産地は同じでも精米歩合や焙煎時間などのレシピを 変えるだけで、玄米茶の味わいや香りが 多様に変化するのです。
調合士 Blender
祖父江 拓哉(そぶえたくや)
京都グレインシステム株式会社
研究開発課
五感を研ぎ澄ませて、何十種類にも及ぶ焙煎米とお茶とを組み合わせ、玄米茶を調合します。組み合わせたい日本茶または焙煎米がもつ風味、外観、抽出液などの特徴を捉え、お客様の要望に合う玄米茶の組み合わせをご提案。また、香りの流行傾向や玄米茶や他のお茶の市場動向に対する知識も併せ持ちます。
焙煎士 Roaster
海東 豊(かいとうゆたか)
京都グレインシステム株式会社
製造二課(各穀物の焙煎)課長
玄米茶に使用するお米を焙煎する専門家であり、品質や風味を最大限に引き出すスキルを持つ。今までの経験上、お米は種類や産地、年産によって品質が変動することが分かっているため、これらの要素を考慮し推奨焙煎温度や時間をこと細かく調整、お客様のご要望に応じて最適な焙煎度合いを見極めています。
鑑定士 Sommelier
田宮 尚典(たみやひさのり)
京都グレインシステム株式会社
取締役専務
原料となる日本茶やお米、玄米茶の製造に関する長い経験と深い専門知識を持ち、お客様に玄米茶を美味しく嗜んで頂く知恵をご提案。旨味や甘み、スッキリ感、香ばしさのテイストだけでなく、お客様が重視されたいポイントをお聴きし、料理とのペアリング提案など、お客様のお好みに合わせたご相談にも応じています。